岡山県の中学入試情報
岡山県内中学入試は、11月末から1月上旬に実施され、他県に比べ早い時期の入試が特徴です。国立大附属の岡山大学附属中学、県立中高一貫校の岡山県立操山中学・岡山大安寺中等教育学校・倉敷天城中学を多くの生徒が志望しています。入試形態については、岡大附属中学は算国理社英の学科試験・面接・作文・調査書による選抜、県立3校は適性検査・面接・調査書による選抜を行っています。県立中学・岡大附属中学は年が明けてからの入試、その他の中学校については多くが年明け前に行い、出願については、ほとんどの中学校がインターネット出願を実施しています。スマホ・タブレットなどのモバイル機器やパソコンなど、インターネット環境を整えることも、受験には必須事項となっています。
12月中の入試で多くの受験生を集めるのが、岡山理科大附属中学・就実中学・岡山中学です。県立中学に向けた問題作成で実績のある理大附属中学の適性検査入試、就実中学校のハイグレードコース入試や特別進学コース(アドバンス)の適性検査入試、適性検査と集団面接を行う岡山中学校のA方式入試には、例年非常に多くの受験者が集まります。これらの中学校の適性検査入試は、1月の県立中学校受験の事前受験として同校を選ぶ生徒が非常に多く見られます。このほかにも山陽学園中学の学科型では、面接試験を岡大附属中学校と同様のディスカッション型にすることで受験者が集まっています。各中学校がさまざまな特色のある入試を毎週末に行い、自分に合った入試形態、指導方針をふまえて、出願校を選ぶ必要があります。
1月の入試は、正月明けすぐに開始されます。金光学園中学、岡山白陵中学の入試が行われ、その後に岡大附属中学・県立操山中学・大安寺中等教育学校・倉敷天城中学の入試です。岡山県内において中学入試の受験人口とも言える受験者総数(県立操山・県立天城・県立大安寺・岡大附属の4校の受験者の合計)は年々減少しています。
また、広大附属福山中学の入試は2月に実施され、倉敷市内の生徒を中心に多くの生徒が同校を受験します。広島県の学校ではありますが、山陽本線沿線上にある学校ということもあり、岡山駅以西からは第一志望とする生徒の多い学校です。ただ、岡山県内の入試から約1か月の期間が開きますので、その期間を乗り切る集中力や体調管理が必要です。2027年度から中等教育学校化することに伴い、検査形態が適性検査へ変更されることが発表されています。
岡山県の高校入試情報
岡山県の高校入試は、「公立高校入試」と「私立高校入試」の2本立てで行われます。公立高校の進学率が高く、特に岡山市内の5校(岡山朝日高校、岡山操山高校、岡山一宮高校、岡山芳泉高校、岡山城東高校)・倉敷市内の4校(倉敷青陵高校、倉敷南高校、倉敷天城高校、倉敷古城池高校)などの進学校には例年多くの受験生が集まり、高倍率となることもあります。一方、私立高校も特色ある教育やコース制を導入し、幅広い進路に対応しています。
■ 公立高校入試
岡山県の公立高校入試は「一般入試」と「特別入試」の2つの方式があります。
一般入試は3月上旬に実施され、県内すべての公立高校で行われる最も標準的な入試です。学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、各教科45分・70点満点(合計350点満点)。調査書(内申点)は中1:45点、中2:45点、中3:110点の合計200点満点。学力検査と調査書の相関表に面接などを含めて総合的に選考されます。
また岡山朝日高校では国語・数学・英語の3教科で学校独自の学力検査問題が実施されます。
特別入試は、一部の普通科と、専門学科、総合学科で2月中旬に実施され、特定分野への関心・意欲やスポーツ・文化活動の実績等を評価する入試です。3教科(国・数・英)の学力検査と面接を実施し、口頭試問・小論文・作文・実技の中から各高校が選択実施するものを含めて総合的に選考されます。募集人員に対する比率は、学校・科によって30%~100%まで幅があり、倍率が高くなる傾向があります。
■ 私立高校入試
私立高校の入試は、公立入試に先行して1月下旬に実施されます。それぞれに普通科、特進科、英語科など多様なコースを設けています。
試験は国語・数学・英語の3教科で行う学校が多いですが、国語・数学・英語・理科・社会の5教科で行う学校・科もあり、面接も実施されます。また、「専願(第一志望)」と「併願(公立との併願)」で合格基準が異なり、専願の方がやや合格しやすい傾向にあります。特待生制度を設けている学校も多く、成績上位者は入学金・授業料の一部免除などの優遇を受けられます。
■ 対策とポイント
岡山県の高校入試では、基礎学力に加えて思考力・表現力が重視される傾向があります。どの科目も記述式や応用問題が一定数出題されるため、早い段階からの対策が不可欠です。また、定期テストの結果や提出物などが内申点に大きく影響するため、日頃の学習態度も重要です。
志望校によっては選抜方法が異なる場合もあるため、早めに情報を集め、過去問や模試で実力を確認しながら戦略的に準備を進めることが、合格への近道となります。
お役立ち情報もチェック♪
「お役立ち情報」にも入試情報を掲載しています。ぜひご覧ください。