大阪府の高校入試情報
大阪府の高校入試は、「公立高校入試」と「私立高校入試」の2本立てで実施され、近年では高校授業料無償化に伴い、私立高校の人気も高くなってきています。制度変更やコース再編も進みつつあり、最新情報の把握と対策が重要です。
■ 公立高校入試
大阪府の公立高校入試は、「一般選抜」「特別選抜」「特色選抜」の3つが設けられていますが、最も受験者が多いのが一般選抜(3月中旬実施)です。試験科目は、国語・数学・英語・理科・社会の5教科(各90点満点・試験時間は科目と難易度によって40分~60分と異なる)で、学力検査と内申点(調査書)の合計点により合否が決定されます。
内申点は中学3年の成績(9教科、5段階評価)をもとに450点満点で計算され、学力検査(450点満点)と合わせて総合得点で評価されます。高校によっては学力検査の比率を高めに設定している場合もあり、進学校では実力重視の傾向があります。また、英語ではリスニング問題があり、全体の約3割を占めます。
特別選抜(2月実施)では、主にスポーツ・芸術分野に秀でた生徒や専門学科(工業・商業・看護など)を対象とした選抜で、面接・実技・作文などが中心です。特色選抜は一部の学校で導入され、個性や適性を重視する選抜方式で、学力検査に加え、自己PRや課題作文、面接などが行われます。
なお、大阪府の公立高校では「国際文化科」「総合科学科」「教育文理学科」など新たな学科編成が進み、専門性の高い教育を提供する高校も増えています。
■ 私立高校入試
私立高校の入試は、公立より早く、毎年2月10日に一斉実施されます。大阪府では「私立専願」「併願(公立併願)」の2区分で出願することが多く、専願は合格しやすい反面、合格すれば進学確定となります。
試験は国語・数学・英語・理科・社会の5教科が基本で、面接や作文を課す学校もあります。進学校の私立では、英数特進コースや文理コース、医進コースなど細かくコース分けされており、それぞれで合格ラインが異なります。特待生制度を設けている高校も多く、成績に応じて授業料や入学金の減免が適用される場合があります。
また、大阪府と私立高校間の協定により、私立高校授業料無償化制度(所得制限あり)が整備されており、経済的な負担を抑えて私立進学を選ぶ家庭も増加傾向にあります。
■ 対策とポイント
大阪府の高校入試では、「内申点」と「学力検査」の両方を重視したバランス型対策が必要です。中学1〜3年の通知表を意識しながら、定期テストと提出物への取り組みが重要です。学力検査は、思考力や読解力、記述力を問う設問が増えており、特に数学・英語は難度が高めです。リスニングや作文への対策も欠かせません。
志望校の選び方としては、「偏差値」だけでなく、「学科の特色」「通学時間」「校風」なども考慮し、複数校を比較検討することが大切です。
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