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2022年07月30日

【社会】夏の学習ポイント

塾で社会科を受講するメリット



①時間を節約できる
「塾」は時間を買う場所です。独学で仮に1時間かけたとして、塾での授業1時間分とまったく同じ密度・内容を消化するのは難しいです。

②情報の取捨選択ができる
特に歴史では、教科書に従って勉強していくと、膨大な情報量を処理しなければならないことになります。しかも皆さんは他にも、英語・数学・国語・理科も、きちんと勉強しなければならないわけですから、パニックになるのも無理はありません。そこで、「塾」の真価が問われます。過去問の徹底的な分析に基づき、入試にズバリ出る箇所とあまり出ない箇所を断言します。生徒の皆さんは、頻出テーマに集中し、無駄なく勉強することができます。

③受験は要領
入試は総合点で合否が決まります。社会科が全体配点に占める割合は、相対的に低いといえます。しかし苦手なのに対策を後回しにしていた生徒が、社会科でやはり失敗し、ボーダーラインに届かず出願校を変えざるを得なくなった…という実例は数多くあります。そうならないためにも、「社会科こそ塾で最小限の時間と努力でカバー」し、自宅では二次試験に必要な科目・苦手科目に時間を割くようにしましょう!

日本史

◆共通テスト対策
各時代・各ジャンルの“理解”を徹底させましょう!
日本史は共通テストを確認する限りにおいて、センター試験と同様に大問6題で、第1問は総合問題・第2問以降は古代史・中世史・近世史・近代史・現代史で構成されています。時代ごとの基本事項の暗記は大前提ではありますが、それ以上に「背景・原因・結果・影響」に着目させ、「歴史の諸事象相互の関連」を問う問題が増えています。すなわち「一問一答で語句のみを暗記するだけ」では共通テストの形式には対応できません。むしろ「なぜこの時期にこのフレーズや語句が出てくるのか?」「この政策の意図は何なのか?」など、日本史を正確に「理解する」ことが必要です。また、「政治・経済・外交・文化」の主な4ジャンルの知識の基本事項を漏れなく把握しておくことも大切です。各ジャンルを連結して、立体的に時代ごとの状況を把握し、関連付けながら理解・整理することを意識してください。史料・グラフ・表・年表、さらに図版(絵画や写真等)での出題も多くみられるため、歴史資料に触れておくことが大切です。 日本史の共通テスト対策では「最低限度の語句知識を暗記」すること、「教科書を精読」すること、「資料集などで歴史資料を見る習慣をつける」ことが優先事項となります。そして、演習や模試の復習の中から苦手なジャンルや、抜けている情報を適宜確認し、補強していく学習を続けて下さい。

◆2次試験対策
日本史が2次試験で必要な場合、論述対策が必須となります。同じ日本史でも大学によって出題形式が全く異なります。志望校の過去問を夏期中に1年分でよいので解き、どのような形式で出題されるのかをまずは知ることからです。さらに何を優先して勉強すべきか(語句知識、文章構成、表現力等)を分析してください。なお、論述で高得点を取るためにも添削をお勧めします。

世界史

◆共通テスト対策
時系列整理(タテ)と地域・ジャンル(ヨコ)を連結した整理から、イメージを掴みましょう!
世界史はテーマ史の形態で出題され、その内容自体は総合問題となっています。全範囲・全地域・全時代からまんべんなく出題されるため、学習していない分野・時代・地域が残ってしまうとその時点で致命傷となってしまいます。また共通テストは、センター試験と比べてより思考力や読解力、考察力を求める問題を多く出題すると明示しています。このため地図問題・資料問題(写真・グラフ・史料等)・出来事の前後関係を問う問題・同時代史に関する問題など、さまざまな切り口での出題が予想されます。“単なる一問一答だけの語句暗記”をいくら積み重ねていても得点には結びつきません。かといって、歴史用語(固有名詞)を覚えていないと理解は難しいですから、“暗記”と“理解”を並行させて整理していく必要があります。 以上から、世界史の共通テスト対策では「教科書を精読」すること、理解の精度を上げるために「資料集等の地図や図版を見る習慣をつける」こと、「最低限度の語句知識を暗記」することを優先させましょう。ある程度、時代や地域のイメージができたら共通テストの形式(センター試験の過去問でも結構です)の演習をやって、抜けている情報が何なのか、どのような形状の出題になると点数が取れないのかを分析しましょう。

◆2次試験対策
世界史が2次試験で必要な場合、論述対策が必須となります。同じ世界史でも大学によって出題形式が全く異なります。志望校の過去問を夏期中に1年分でよいので解き、どのような形式で出題されるのかをまずは知ることからです。さらに何を優先して勉強すべきか(語句知識、文章構成、表現力等)を分析してください。なお、論述で高得点を取るためにも添削をお勧めします。

地理

◆共通テスト対策

①暗記ではなく理解
「あるデータがなぜそうなっているのか」の理由や背景です。法則性や傾向と言い換えてもいいですが、初見のデータ問題が出てきても、最低限の予備知識を応用して対処できるようになります。

②必要最低限で効率的な暗記
例えば「スプロール現象」とか「ケッペンの気候区のBとは何気候か」など、意味を知らないで問題を解くのは無謀です。問題を解く際に、その前提として最低限の暗記は必要です。ではどういうものを最低限暗記すべきか?それは「説明力の大きい知識」です。例えば、「人口上位国」。「人口が多い」ということは「生産力」「労働力」「消費力」も大きいでしょうし、そうすると「食料の生産量(消費量)」や「輸出額」などのデータも大きくなるはずです。「人口」は他のさまざまなデータに影響を与えやすい「説明力の大きい知識」なわけです。また他の分野と結びつけながら暗記することが重要です。人口は一例ですが、ダイナミックな大局的視点を持つように心がけましょう。大地形なら地球全体を俯瞰してみたときに、「日本近海に海溝が集中している」「北米大陸の北部は広範囲に氷河の侵食を受けている」などの考え方です。

③手元には必ず地図帳を置くこと
出題時には地図を併用することが多いです。地名だけを覚えていても、それが地図上でどこにあるか分からない限り得点力は伸びません。細かい位置ではなく、ざっくりした白地図でおおよそこのあたり、という見当がつけばよいです。 以上の3点を意識した暗記・演習を繰り返し、効率の良い学習を心がけてください。

◆2次試験対策
地理を2次試験や私大受験に使う場合も、基本的な対策は共通テストと同じです。アウトプットの練習は夏から開始し、秋以降から本格化していくと良いです。

倫理・政治経済、政治経済、倫理、現代社会

◆共通テスト対策
“本質を理解した最小限”の暗記が公民対策の第一歩です!
公民科目は地歴科目と同様、日常生活での会話、グラフ、資料がほぼすべての設問でとり挙げられます。それらの情報を踏まえ、事前に身につけた知識も用いて問題を解く必要があるため、一問あたりにかかる解答時間がセンター試験よりかなり長くなります。暗記に関しては地歴科目と比べて量は少ないですが、やみくもに暗記するようでは効率が悪く、他科目の学習にも影響が出ます。以上を踏まえると、公民攻略のカギは「多量な問題文の理解」「背景を踏まえた上での語句の習得」を両立させることと言えます。 例えば政治分野では、自衛隊派遣、日米安保体制など、すべて「戦後の国際情勢」を理解しなければなりません。単発の語句暗記では、本質がつかめず、得点につながりません。1つ1つの条約や法律制定、事件の発生には必ず理由があります。その理由・背景を理解しながら語句を暗記しましょう。経済分野では、暗記以上に理解が重要です。為替レートの動き、景気変動、需給グラフ、金融・財政政策など、思考力を試す問題が出題されます。難しい用語に振り回されずに、まずは自分の言葉で説明し、「仕組み」を理解することに努めましょう。また、倫理分野においても、暗記より理解を意識することが重要です。一問一答に頼り過ぎるのではなく、各思想の時代的背景を照らし合わせ、過去の偉人たちが何を考えていたのかを自分の経験や実生活での例と重ねながら理解し、自分の言葉で噛み砕く練習をしてみましょう。





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