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2020年02月04日

高校入試直前の過ごし方

●朝型へ切り替える
受験は、朝から昼にかけて行われるのでこのリズムに合わせるのが良いというわけです。すなわち、高校入試開始時間(朝9時)に脳がフル回転できるように配慮する必要があります。
学校での1時間目が眠いという場合、「起床時間を早くする」ことをおすすめします。
実は、脳科学から見ても朝型が良いことがわかっています。人間には1日のリズム・1週間のリズム・1か月のリズムなどのリズムがあることが知られています。その1日のリズムでいうと、ホルモンの関係から午前中が最も記憶力が高まる時です。
夜型の人は、テストのときに“時差ボケ”のような状態になります。これでは発揮できる力も発揮できません。朝型に変えていきましょう。


●気分転換
試験が迫ると、心にも体にもゆとりを持った生活ができなくなってしまいます。ゆとりがないと、勉強してもかえって能率が下がってしまうことがあるので、ちょっとした時間を見つけて、少しでも心や体を健康に保つ工夫をしてください。
①換気
勉強で疲れた頭を癒すために、窓を開けて換気をし、冷気に当たって気分転換してみましょう。
夜の換気の際に星でも輝いていたら新たな力がわいてくるものです。
②散歩
体を動かさないで、じっとしていることは良くありません。机の周囲を整頓したり、掃除をしたりすると、心理的にも好影響があるものです。1分でも無駄な時間を過ごしたくない気持ちは分かりますが、ときには体を動かしましょう。
③テレビ
高校入試直前期においてテレビの視聴は避けるべきです。
テレビ視聴は頭を休めるどころか、かえって刺激を受けるだけです。記憶力・思考力がにぶり、勉強の害になりがちです。
④食事
寒さと心理的な負担で食欲が出ない可能性があります。そんな時は、好きなものを食べましょう。それで食欲が出て、体内から元気が出ることがあります。


●体づくり
受験生にとって最も大事なことは、試験当日を身体的にも精神的にもトップコンディションにするということです。コンディションが上々であれば、八の力を十に発揮できることがありますし、反対にコンディションが悪いと、十の力も八しか出ない場合があります。
つまり高校入試前の1週間は、学力の充実よりもコンディションの調整のほうが大切なのです。
第一に大切なのが睡眠です。夜遅くまでの勉強が続いていると思いますが、この頃になったら、睡眠時間を平常の状態に戻しましょう。なぜなら入学試験は夜に行われるものではないからです。
試験の1週間前から十分睡眠をとり、体力の充実を図るとともに、脳の活動が十分できるように準備をしていきましょう。もし昼寝をする癖があるなら、まずはそれをなくすようにしてください。睡眠時間の調整をすることも受験準備の一つです。
また、少しでも体の具合がおかしい時は、早目に体を休め、復調を図ることも大切です。


~Information「睡眠」~
睡眠はどのように、記憶に役立っているのでしょうか。
眠っている間に、いろいろな記憶の断片を脳が意味のあるものかどうかを確かめていることが知られています。この間に膨大な夢を見ますが、覚えているのはごくわずかです。こうして脳は、寝ている間に情報を整理していくのです。
つまり、寝ないということは脳に情報を整理する時間を与えないということです。するとその情報は、不必要なものとみなされて記憶から破棄されてしまいます。
6時間集中して勉強をして、何もしない日が数日あるより、2時間を3日に分けて勉強したほうが脳に残る割合が高いと言われているのは、眠る時間がその間に含まれているためです。

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