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2021年06月29日

大学現役合格のための効率的勉強法~その3~

一般選抜を受けて大学に合格するためには、その試験で合格最低ラインを上回る点数を取ることが必要です。そのために君たちは何をどう考えて勉強していったら良いのでしょうか?現役合格のための効率的勉強法とはどういうものでしょうか?今回はそれについて説明していきます。

3.現役合格のための学習戦略が必要
スポーツを例に取ると、走る競技に限っても「100m走」「400mハードル」「マラソン」等、いろいろあります。しかしその競技ごとに鍛えるべき筋肉は異なり、効果的な練習方法も異なります。ゴールがどれだけ先にあるのか、そのゴールに至るまでの走路の状況はどうかをきちんと把握して、それに合わせて鍛えていかなければなりません。受験についても同様のことが言えます。

⑥志望校の過去問にはできるだけ早く取り組む
志望校の入試問題に、「最後の仕上げに…」と入試直前に(例えば共通テストが終わってから)取り組む人がいますが、これは間違った勉強法です。確かに入試問題は、高3の春ごろでは習っていない単元もあり、難易度的にもまだ解けないかもしれません。しかし、直前期まで残しておいても、やっぱり解けなかったら、それこそそれまでの勉強の意味がありません。入試問題にしっかりと取り組むことで、志望校の出題傾向やレベルをきちんと把握することができ、それからの勉強の方針がはっきりします。「確率が毎年出ている」「英作文が長い」といったことを把握するだけでも効果はありますが、さらに「得点率5割5分が合格最低ラインで、数学が今5割できて物理は3割得点できたから、物理ができるようになると合格できる。物理の勉強の比重を高くしよう」とまで考えられたら、さらなる効果が期待できるでしょう。 高1や高2であれば、まだ志望校を具体的に決めていない人もいると思いますが、そういった人も、早い時期に志望校を決めて戦略的に学習していけば、その大学の合格可能性が上がります。高3になって慌てなくて済むように、自分の将来を考えたり、大学の情報を収集したりしていきましょう。

⑦模試結果・定期試験結果をしっかりと生かす
模試を受験するメリットには、学力判定で志望校の合格可能性が分かることや、本番入試に近い形で集中して問題を解く良い機会であることなどがありますが、この時期の高3生であれば、「自分の弱点が分かること」に一番意味があるでしょう。「D判定だからダメだった」ではなく、「この教科のこの問題ができていないからD判定になっているので、この分野の対策をしよう」というレベルで模試結果の客観的分析ができればしめたものです。  学校の定期試験では、志望校の合否判定はありませんが、自分の解けなかった問題や苦手な単元等は把握できます。その部分を優先的にやって、弱点を減らしていくのも良いでしょう。模試・定期試験に向けての勉強も大事ですが、その試験を受けた後の勉強のほうが、より大事です。

⑧学習計画は具体的かつ優先順位をつけて
学習計画は作るべきです。しかも、できるだけ具体的にしなければなりません。例えば、この夏休みの計画は「この夏は苦手な英語を克服する」といった曖昧なものではなく、「英語のこの問題集を1冊やり遂げる」といった具体的に何をやるのかが分かるものにしましょう。  また、1日何時間勉強すれば良いという基準もありません。体調を崩さないように、睡眠時間と起床時間をしっかりと決めて、「前日の塾の復習は翌日にやり遂げる」等、やるべきことをきちんとやることを優先して、できるだけ多くの学習時間を取っていくのが良いでしょう。 あれもこれもやらなくてはならないと焦りがちですが、その時点で最もやらなくてはならないと考えられるものを、最優先でやっていきましょう。仮に受験までに間に合わない部分があったとしても、常に最優先事項をこなし、勉強した部分は確実に点が取れるようになっているほうが合格に近づきます。

⑨夏休み中の1日の過ごし方
夏休みの1日をどのように過ごすかにより、秋以降の成績が大きく変わってきます。現役生は秋以降に伸びるといいますが、その要因は夏休みの学習です。夏休みにきちんと学習できた人は、その成果が秋以降に表れてきます。きっと今は「夏からは本気で受験に取り組むぞ」と意気込んでいる人も多いはずです。しかし、その気持ちは4月にも沸き上がっていませんでしたか?「高3になったら本気でやるぞ」と思っていたはずです。結果はどうですか?満足いく学習ができていますか?きっと、ほとんどの皆さんが思うようには進んでいないはずです。人間は弱いもので、なかなか思うように行動できないものです。しかし、現役生にとってはそろそろタイムリミットです。この夏に本気になれなかったら、そのままだらだらと秋に突入です。意志の弱い人は、自宅での学習は思うように進まないはずですから、図書館や塾の自習室を利用して、真剣に取り組んでいる仲間から刺激を受けながら学習してください。また、塾の講座に参加して強制的に学習することも大切です。夏の講座を受講し厳選された問題を分かりやすい説明で学習することは、自分で参考書などを使ってする学習の数倍の学習効果があります。夏休みが終わったときに満足感が得られるように、最良の方法を考えてください。





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