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2021年05月01日

2021年度 山口大学二次試験講評《生物》

試験時間は90分で大問数は2020年と同じ5題であった。2021年度はほとんどの問題で字数制限があり、最大で200字の論述問題があった。また、論述問題の出題数が11題、字数合計970字と非常に多く、時間が足りなくなった受験者も多かったのではないかと思われる。

大問1は『呼吸』に関する問題で、好気呼吸とアルコール発酵について出題され、問2でATP合成に関する計算問題も出題されたが、いずれも標準レベルの難易度であった。

大問2は『動物の発生』に関する問題で、卵形成、卵割、ビコイドタンパク質などについて出題された。100字を超える論述問題が2題出題され、問われる内容も難度が高いものであった。

大問3は『恒常性』に関する問題で、自律神経、血糖値調整、ニューロン、神経の興奮について出題された。問われている内容自体は基本的なものであったが、100字の論述問題が3題あり、かなりの時間を要したものと思われる。

大問4は『刺激と反応』に関する問題で、目の仕組みや視神経について出題された。基本問題が多く、全体の難度は低めであった。

大問5は『植物の環境応答』に関する問題で、植物の光応答、ホルモン、花芽形成について出題された。光発芽種子や光屈性など基本問題が多かったが、最後の問5は日長と花芽形成に関する200字の論述問題で解答時間が不足した受験生は多かったと予想される。

山口大学の生物は、教科書レベルの知識を徹底して習得することに加え、典型的な論述問題を十分に練習しておけば得点できる問題が大半を占めるが、一部、点差のつく考察問題や、描図問題、論述問題も出題される。したがって、医学部医学科や共同獣医学部など高得点を要求される学部学科を志望とする受験生は、山口大学より難度が高い九州大学・千葉大学・広島大学などの入試問題にも取り組んでおきたい。





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