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2021年04月22日

2021年度大学入学共通テスト《数学Ⅰ・A》

数学Ⅰ・数学Aは昨年と比べて選択肢形式の問題が増えました。試験時間は70分とセンター試験と比べて10分間増え、具体的に数値を計算する問題でも、問題文に沿って読み解いていく形式となったため、解答に時間がかかったと思われます。

《第1問》
〔1〕は2次方程式の問題で、出題形式は従来通りだったため、解きやすかったでしょう。
〔2〕(1)は図形と計量の問題で、これも従来の形式だったので解けたと思います。しかし、(2)から新形式となる選択肢形式の問題だったため、解きにくく時間のかかるものでした。【やや難】
《第2問》
〔1〕は100m走の問題で、受験生にも身近なテーマに関する問題でした。内容は小学校で習った「き」「は」「じ」から始まり、最後は2次関数の最大値に関する問題で、問題文に沿って進めていけば解けたと思われます。
〔2〕はデータの分析で、ヒストグラムと相関係数からの読み取り問題が主に出題されました。計算はほとんどありませんでしたが、設問数が多く、扱うデータやグラフの量も多いため、情報を素早く読み取る力が必要でした。【標準】

第3問~第5問は選択問題で、この中から2題を解答する方式で、これは従来の形式と変わりませんでした。

《第3問》
くじを引く条件付き確率が出題されました。目新しい問題としては、確率の高いものから順に並べる問題が出題され、比較する確率をすべて求めなければ正解を導き出せないという、少し解答に手間のかかるものでした。【標準】
《第4問》
さいころを投げて石が移動するパターンを場合の数的な思考で解く問題と、複雑な移動パターンを不定方程式を用いて解く問題が出題されました。時間的に最後まで解けなかった受験生も多かったでしょう。【やや難】
《第5問》
角の二等分線・三角形の相似・方べきの定理を用いて三角形の内接円の半径を求める問題が出題されました。従来の形式に近かったため、解きやすいものでした。【標準】


共通テスト初年度で、新形式での出題でしたが、問題自体は標準的なものが多かったです。そのため、平均点は昨年と比べて約6点上がりました。問題文が対話形式となり、問題文そのものが長くなったため、「計算力」も必要でしたが、内容を読み解く「読解力」も必要な問題でした。第2問のように、高校生活の中で起こる事象をテーマとした問題が今後増えると予想されるので、さまざまなことに関心を持ち、数学的な思考で物事を考えることが求められます。

鷗州塾高校部の数学Ⅰ・A受講生平均は、全国平均よりも「9.9点」高い!(2021年度入試)


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