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2020年08月07日

大学受験で勝つ!高校生のための社会の勉強法[大阪]

勉強に不安を抱えている高校生は多いのではないでしょうか?大学受験の勉強方法について、鷗州塾高校部が教科別に解説しています。受験生である高3生はもちろん、高1・高2生の皆さんも、ぜひご覧ください。
今回は社会です。

大学受験で勝つ!高校生のための勉強法
社会

社会の夏の勉強法についてお話しします。


今からお話しをする内容は、日本史・世界史に特化したものではなく、同じような勉強の仕方をぜひ地理や公民についてもやっていきましょう。


受験生の方々は、多くの模試を受けると思います。模試を受けること自体は確かに大事ですが、特に社会の場合は、終わった後のケアのほうが私は大事だと思っています。今日は、社会の学習法として、模試の復習の仕方・模試の有効活用についてお話しします。


社会の問題では、最近はいろいろなパターンが出るようになりましたが、基本的には正しいものを選べ、誤っているものを選べとか、あるいは正誤の組合せを問う問題がベースになります。まず、最初に確認が必要なのが、選択肢の修正がきちんとできるかどうかです。選択肢が例えば4つ並んでいて正しいものを選ぶ場合、3つの選択肢が誤りですよね。この誤りの選択肢のどこをどう書き直せば正しいものになるのか、そこを分析する作業からぜひやっていただきたいんです。この作業は、模試が終わってからじゃなくて 模試を受けている最中からできます。模試を受けている最中からこれをやっておくと終わった後の作業がものすごく楽になるので、ぜひやってみてください。


2019年のセンター試験の日本史の問題1題だけ取り上げます。古代から近現代の教育に関しての「正しいものを選ぶ」問題です。 1番から4番までの選択肢で、見なきゃいけない識別しなきゃいけない用語に関してはアンダーラインを入れております。


例えば1番、「平安時代に空也が設けた綜芸種智院では庶民も教育を受けることができた」ですが、これは「空也」が違うんです。「空也」じゃなくって綜芸種智院という学校を作ったのは「空海」ですね。
それから2番です。2番は「室町時代の地方の武士の子弟たちは、寺院などに預けられ『読史余論』などを使った教育を受けていた」ですが、『読史余論』の作者が見えればすぐ終わりますが、覚えていなかったら少しキツくなります。『読史余論』の作者は新井白石なので、 室町時代ではないんです。室町時代ではなくって、江戸時代のことだと特定できます。
次は3番です。3番は「江戸時代」「京都」「懐徳堂」と書いてあります。これセンター試験すごく好きなんですけれども「江戸時代」と「懐徳堂」の組み合わせはOKです。でも「京都」じゃないんです。「懐徳堂」という学校が作られたのは、「大阪」ですね。
1から3までの選択肢をこうやって書き直していって、4番が正解という作業を、模試を受けている最中にやっていただきたいんです。


1番から4番まで、スムーズに解いていきましたけれども、実際に問題を解いている最中には、こういうことが起こると思うんです。
「1番と2番の選択肢はちゃんと書き直せたんだけど、3番の選択肢と4番の選択肢どっちかなぁ」という時に、たまたま勘で4番を選んで当たってたというケースです。
これが実は一番危うくて、間違えていたら多分受験生みんな復習するんですが、こうやって曖昧な知識でたまたま4番を選んで正解になった場合に、多分一番ヤバいのはこの3番です。
この3番の選択肢の内容を、違う模試や本番の共通テストで聞かれたときには、間違う可能性が高いです。


この曖昧な知識とか情報を抽出していく作業、単に修正できないというレベルではなくて、こういう△のグレーの知識をどんどん出していく作業です。 このあたりはちょっと覚えてないなぁとか、たまたま勘で選んで4番当たってたけど、ちょっと3番も見直しておかなきゃと意識しなければいけません。 曖昧な記憶で選択肢を選んだ場合は、問題用紙に△の印をつけておくのも手です。あとで見た時にパッと分かります。


この3番みたいな選択肢をどこまであぶり出せるかっていうのは、大きな課題です。曖昧な知識とか情報を抽出していく、その抽出する際に、もう1つ意識していただきたいのが自分がどういうパターンの問題に弱いのかです。例えば正誤問題に弱いのか、正誤の組み合わせの問題に弱いのか、時代順の並び替えの問題や年代の判別に弱いのか、はたまた地図の問題に弱いのか、グラフや表の問題が解けないのか、といったことを細かく分析しましょう。 さらに、自分がよく間違えるジャンルは、特に歴史学であれば政治なのか経済なのか文化なのか、ここまで分類するといいです。


さらにここからもう1つのステップで、今日これを一番お伝えしたかったですが、模試の問題用紙に書き込んで修正をしていって、それをずっと残しておこうという生徒も結構います。 ただ、最終的にそれを本番の試験会場に持って行くというと、まず持って行かないんですよ。だからせっかく修正までしたんだったら、そこからもう1個ステップを上げましょう。


いつも塾で使っているテキストあるいは学校で支給されている教科書あるいは自分で買った参考書など、本番当日に持っていくものに、自分が間違えた部分に付箋を貼っておくなり、アンダーラインを引っ張っておくなり、書き込んでおくなりしていきましょう。そうしておけば、自分専用の参考書ができます。自分の間違いデータベースが作れるので、ちょこちょこそういうところだけ見返せば、同じ間違いを2回3回するってことは回避できるんじゃないかと思います。


模試を復習するという時に、書き直すという作業は確かに大事なことです。それをある1冊のものにできるだけ集約していきましょう!どこに書いたかという記憶が意外と問題を解くときのヒントになったりもするので、ぜひ実践してください。


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