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2020年05月09日

文章を音読するときのポイント[山口]

お子さまが音読している最中には、じっと我慢して聞くことが大切です。途中で遮ると、お子さまの集中が途切れ、内容理解の妨げになります。何より、文章の読み取りが苦痛なものとして脳内にインプットされてしまうでしょう。長い文章を読むという忍耐の必要な作業を少しでも楽しいイメージにする雰囲気作りが大切です。


あともう一歩深く読み取りをするためには、文字で表されたものを頭の中で常に映像化しながら読むことが大切です。特に男の子の場合、大人が思っているよりも頭の中で文章の事柄がイメージできていないことを感じます。その訓練として取り組んだほうがよいのは、読んだ後に、イメージを与えることでしょう。書かれている1つの事柄について絵を描いて見せる、あるいは写真を見せるなどといった、文章の世界を映像の世界に変換させる作業をしてみてはどうでしょう。

例えば、「デメニギス」。これを頭の中で映像化できる方はいったいどれだけいらっしゃるでしょう。「デメニギス」がどのような形でどのような色でどのように動くのか、などを知らなければ、そのものが頭の中で動き出すことはないでしょう(ちなみに、「デメニギス」は深海魚です)。現代の生活の中で、自然に触れることは減ってきています。また、家事手伝いとしてお遣いに行くことも減ったでしょうし、お遣いに行ったとしても、魚を1匹丸ごと見ることも減っていますし、野菜がどのような状態で実っているのかを見ることもありません。


このように経験を伴う知識が得られにくいわけですから、子どもと一緒に文章を読んだ時、大人が自分と同程度のイメージを子どもが描いていることをいくら望んだとしても、無理なことだということはお分かりでしょう。そのギャップを少しでも埋めていく作業が描いて見せるということかもしれません。


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